あした来る人2007年06月16日 23時54分51秒

2007/06/16(土) 【東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール】

52年前の日本映画です。
監督は川島雄三さん、私が産まれる前に既に亡くなっている方です。
19年間の監督歴に51本の作品を撮っているというので、映画人生全開で走り抜けた方なのだと思います。

脚本、カメラワークはとても優れています。
若い頃の三國連太郎はスーパー二枚目。

圧倒的な存在感の実業家の人物像が妙です。
現代でも通用するスーパービジネスマン。
この俳優の演技には、大きな衝撃を受けました。

ストーリーのキーになる女性が二人います。
二人の揺れる心模様がこの作品のキモなのですが、キャラが完全に被っていて混同してしまいます。
外見も声も似ているのです。

この頃の美人といわれる方たちなのでしょうが、このキャスティングのみ残念です。

自己評価金額:\3,400-


(115分・35mm・白黒)

井上靖の同名の新聞連載小説を原作とし、『愛のお荷物』以来チーフ助監督であった今村昌平が原作の雰囲気を毀さぬよう気遣いながら、脚本の助手も務めた映画化作品。愛の冷めた夫婦と実業家の父親を中心に、恋愛関係のもつれが軽妙に描かれる。日活の製作再開一周年記念作品。

’55(日活)(原)井上靖(脚)菊島隆三(撮)髙村倉太郎(美)中村公彦(音)黛敏郎(出)月丘夢路、三橋達也、山村聰、三國連太郎、新珠三千代、小夜福子、金子信雄、小沢栄、髙原駿雄、小沢昭一、天草四郎、山田禪二、髙品格、瀬川路三郎、稲垣実