ボクシング WBC&WBO世界タイトル戦 【日本武道館】 ― 2010年05月01日 14時04分12秒
長谷川穂積(真正)× フェルナンド・モンティエル(メキシコ)
プロ同士の緊張感あるハイレベルな戦いだった。
運良くリングサイドで現地観戦していたのだけれど、呆然、その後しばらく間をおいての大感激と共にとても考えさせられる試合だった。
一見、実力の上回る長谷川のいつもの展開に見えたが、巧妙な精神戦だったようだ。
モンティエルは手の内を見せずに戦っていた、4ラウンド最後の10秒を告げる拍子木が鳴るまでは。
大振りの選手と思わせて意表を突いた左フック、仕留めた連打の正確性は世界最高峰の技術だろう。
TKOがなければ4ラウンド終了後の途中採点は長谷川に分があっただろう。
その辺を長谷川本人、陣営も当然理解し、頭は既に5ラウンド以降の展開にあったのではないだろうか。
世界チャンピオンも人間。
優位な展開、10回続けて防衛を続けている、会場は日本、メディアも持ち上げる。
この環境でハングリーな戦いをすることは困難だと思う。
モンティエルのKO率を考えても仕留める能力は高いはず。
相手の倒しどころを心得ていたと思うし、その時を待っていたのだろう。
優位性を持っていた長谷川のまさかの敗北で、満員の日本武道館はお通夜のような雰囲気だった。
皆が下を向き無言のまま会場を後にする。
紛れもなく世界レベルの試合だった。
会場にいたことを光栄に思う。
2006年11月に日本武道館で長谷川戦を現地観戦しているときのレポート
↓ ↓
http://nikoniko.asablo.jp/blog/2006/11/14/903219
コメント
_ アイスストーン ― 2010年05月01日 22時04分26秒
_ ミヤモト ― 2010年05月02日 01時08分09秒
正確にヒットさせてからの正確な連打は長谷川のお家芸でしたが、今回は見事にやられてしまいました。
前の試合の(テレビ上は後の試合)西岡の連打は正確性がいまひとつでした。
狙いすました左ストレートはスロー録画で撮ったので100回くらい見てます。
前の試合の(テレビ上は後の試合)西岡の連打は正確性がいまひとつでした。
狙いすました左ストレートはスロー録画で撮ったので100回くらい見てます。
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伸びるロングフックやアッパーという
アウトボクサー寄りのイメージが強いのですが、
今回見た印象では長谷川と戦った
モンティエルはインファイターの印象が強かったです。
海千山千のアウトボクサーと戦っていたいたっぽい
彼の印象は、漫画の幕之内一歩的な印象受けましたが、
まさか一発からの連打でTKOまで行くとは思っていませんでした。