明暗2009年04月25日 21時24分45秒

終電近くの急行電車が、停車予定のない駅で緊急停車した。

自然に逆らってはいけない。
全ては自然の流れの中にあり、自然に逆らうと歪が起こる。
人生の大先輩と親友と、そんな話しで盛り上がった横浜を後に、帰宅途中のことだ。

今、まさに人身事故が起きたところで、学芸大学駅は騒然としていた。

あのときと似た空気を感じた。
2005年8月の近所の火災。
あれは最悪だった。

あの嫌な感じが、こんな楽しい夜にやってくるのだ。

駅員や消防隊員が、電車の座席に座る自分のすぐ背中で何かをしている気配を感じたが、振り向く気にはなれない。
駅周辺に消防車や救急車が集まってくることは、ガラスに反射する赤いライトや外の気配でわかる。

やがて横たわった物体がブルーシート(といっても色は緑だった)で人目を遮りながら駅から運び出される。

電車をあきらめ、タクシーで別の路線の駅に向かうことを決めた自分の横を通った。

こうなるとタクシーを拾うことは簡単ではない。
バスも寿司詰め状態で乗ることができない。

不自然な現象に対する歪が起きている。

時間のロスと多少の無駄な出費はさして気にならないが、あの嫌な感じは重い。

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