巴里の空の下セーヌは流れる2008年08月28日 02時41分47秒

2008/08/27(水) 【東京国立近代美術館フィルムセンター】

幾つかの関連しないストーリーも、同じ街ゆえ何らかで関連している。

パリは街並みや会話のやりとりもお洒落。

貧しくて飼い猫の餌を買えず、餌を求めていち日中歩く老婆。
0点の答案を家に持って帰れずに家出をする小学生。
自らを海賊と名乗り、幼少の子供にうそぶく少年。
犯罪者を追走中の警官に誤射されて重態となるお父さん。
心優しい殺人犯。
医師の試験に落ちて失意の男。
のん気に釣りをするオヤジ。

平穏な暮らしが突然不幸になり、不幸のドン底から光があたる。

街もひとつの生命態のようだ。

今日という日が終わり、また今日がはじまる。

この映画の構成要素を真似ている作品が多いことも実感。

自己評価金額:\4,200-


【フィルムセンターのサイトから】

巴里の空の下セーヌは流れる
SOUS LE CIEL DE PARIS COULE LA SEINE
(117分・35mm・白黒)

1952年4月日本公開。怪しげな彫刻家、試験の合否が心配な医学生、占い師の女など、様々に生きるパリジャンたちの週末24時間が、シャンソンのメロディを伴いながらスケッチ風に描かれている。本作や『天井棧敷の人々』を含む1952年の配給作品は、戦後輸入活動を本格的に再開したばかりの東和に実にふさわしいものであった、とかしこ夫人は記している。

’51(フランス)(監)(脚)ジュリアン・デュヴィヴィエ(脚)ルネ・ルフェーヴル(撮)ニコラ・エイエ(美)ルネ・ムレール(音)ジャン・ヴィエネール(出)ブリジット・オーベール、ジャン・ブロシャール、ルネ・ブランカール

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