ハミルトン予選でクラッシュ2007年07月22日 14時39分26秒

  
F1第10戦ヨーロッパGP予選(ニュルブルクリンク)でハミルトンのクラッシュ。

映像で見ると、右フロントのホイルかタイヤが暴れだし、コントロール不能のままコースアウトしてタイヤバリアに刺さっている。
ハミルトンのミスではないことは明らかだ。
無理は望まないが、無事にレースに参加してほしい思いもある。

ポイントリーダーのアクシデントで、流れが変わる気配。
新たな流れを掴むのは誰だ。

隠蔽は高くつく2007年07月22日 23時00分17秒

2ヶ月ほど前、新聞コラム用に書いた原稿がボツになりました。

せっかくなので、ここで公開します。

ボツになった理由は読んでいただければ一目瞭然。
本当のことを書いてしまったからです。

では、ご覧ください。

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【隠蔽は高くつく】

テレビの報道番組では取り扱われないニュースがあるのをご存知だろうか。大手企業の不祥事はテレビ局に報道を控えるよう、圧力が掛かることがあるという。そのカラクリはテレビ局の収入源を考えれば納得できる。テレビ局は大手企業の広告収入で成り立っているので、お客様は番組視聴者ではなく、スポンサーである。そして広告をコントロールするのは広告代理店だ。つまり、テレビ局は広告代理店には逆らえないのだ。大手企業の巨額の広告費は、いざというときの『口止め料』の意味も持ち合わせている。

同じような理由で芸能プロダクション所属タレントの不祥事も、テレビでは報道されることが少ない。報道をしようものなら、レギュラー出演している同じプロダクションの人気タレントを出演拒否されてしまうからだ。
この構図はテレビに限らず、ラジオや新聞、雑誌も同じなのだけれど、額や効果を考えればテレビの比ではない。週刊誌や新聞が報じた不祥事でも、テレビで報道されない理由はそこにある。

このような隠蔽体質は日本の悪しき文化のようだ。大手企業ほどメディアに顔が効き、隠蔽が行われる素養が揃っている。政治家が水道光熱費に高額の飲料水を計上し、その内容を公表しないことが騒がれているが、あちこち掘り起こせばそんなレベルではないことは想像に容易い。つまり大きな問題ほど、報道されにくい環境となっている現実がある。大手企業は消費者の購買活動で潤い、政治家は税金で動く。私たちと無縁ではないのだ。

テレビをコントロールするほどの資本力を持たない中小企業の不祥事は、表沙汰になりやすく、報道とともにサンドバッグ同然の打たれ放題となる。似たような不祥事でも、メディアへの広告料の大きさで、取り扱いの量や質が変わってしまうのだ。一番わかりやすい例が2000年に起きた三菱自動車のリコール隠し問題。あらゆるメディアが徹底的に叩き、リコール隠しとは関係ないことまで長期に渡りバッシングの対象となった。一方、同じリコール隠しでも巨額の広告費でメディアを支えている企業の扱いは小さく期間も短かった。
つまり私たちは加工、隠蔽された報道番組を見ている。テレビとは歪な形で成り立っているメディアと知るべきなのです。

ミスであれば謝罪し、やり直す。一度でも隠蔽をしてしまえば『ごめんなさい』のタイミングを逸してしまい、隠蔽に隠蔽を重ねる選択を取らざるを得ない。誰もが子供の頃から体験している、小さな嘘をかばうため、次々嘘を重ねなくてはならなくなるのだ。

隠蔽工作がバレたとき、何よりも大切な信用を失い、最も大きな痛手、もっとも高くつく結論が待っているのだ。まずは大手企業や政治家が襟を正すべきだ。

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私の親しくしているジャーナリストの言葉で名言があります。

『新聞で正しいのは日付だけ』

これには爆笑でした。