BMWを借りる2008年10月22日 00時57分23秒

    
輸入車がパタリと売れなくなっている。
国産車も止まっているが、輸入車は昨対比30%以上のマイナスだとか。

納車まで2年待ちといわれていた正規のフェラーリもキャンセルが相次ぎ、納車期間が大幅に短縮されているそうだ。

そんな中、自動車販売サイドでは、あの手この手でなんとか顧客獲得しようという戦術が繰り広げられている。

ある日、顧客カードを作っている百貨店から『BMWを1日お貸しします』というDMが届いた。
BMWにはさほど興味がないのだが、折角の機会なので好奇心がうずき、後に受けるであろう『買え買え光線』を覚悟の上、申し込んでみた。

誤解がないように補足すると、BMWが良いクルマであることは既に知っていて、その上で志向が合わないのだ。
これは完全に個人の主観の問題で、BMWを否定する気持ちは微塵もない。
3も5も7もボンドカーに採用された8シリーズも乗ったことがあり、完成度の高さには驚いている。

BMWは妄想状態のメルセデスやマーケティング主義に洗脳されたアウディよりもクルマとしてはやや好き。
ドイツ車は全て好きだが、VWとオペルが好み。
ポルシェは縁がないと思うので好きだけど圏外。

今回、借りたのは1シリーズ。
最もコンパクトなクラスの素のグレードをMTで試してみたかった。

試乗に辺りこちらから唯一の要望が『できればMTで』だったが、試乗車にそんなものがあるわけもなく、用意してくれたクルマは130i 6速AT。
直列6気筒3リットルエンジンのスポーツグレードだった。

予想通りの基礎のシッカリした良いクルマで、褒めるポイントは直ぐに20項目くらい上がる。
気になる点も幾つかあるが、スポーツ色の強いクルマなので仕方がないだろう。

最も下の車格に、トップ車種のノウハウを惜しみなく継ぎこんでいるBMWの思想は素晴らしい。

コンパクトボディーに3リットルのスポーツエンジンを載せFRレイアウト、後席もそこそこ広くトランク容量もまずまず。
BMWはユニークなクルマをリリースするものだ。(一応、MTも用意しているし)

と褒めた一方で、志向が合わないことを再認識したのだった。

130iは筋肉ガチガチの小振りのレスリング選手のようで、乗ってて気疲れしてしまうのだ。
たま~に借りて高速を走る分には最高だけど。


自己評価表

外観の好み: ★★★☆☆
内装の好み: ★★★★☆
エンジン  : ★★☆☆☆
走り味   : ★★☆☆☆
使い勝手  : ★★★★☆
欲しい?  : ★☆☆☆☆

 ★5つが最高評価