中小企業に忍び寄る寄生虫2008年04月09日 02時10分33秒

過去にも似たような話しを書いた記憶があるが、先日、『取材』名目でろくでもない企業からコンタクトがあった。

私は過去に上場企業の広報部門の責任者もしていたので、メディアの利点も弊害も知っている。(と思う)

今でもテレビ、ラジオ、新聞、雑誌メディアとの接点があり、時折 戯言を発信したりもしている。

一般的にはメディアは取り立てて特徴のない小さな会社にフォーカスを当てることはない。

それゆえ、中小企業はメディアから声が掛かると舞い上がってしまうものだ。

今回いただいた素晴らしい企画は、十数回も『紅白歌合戦』に出場している有名人が我が社を訪問し、取材をするという、小さな会社には夢のような話だ。

取材の趣旨は『社長のパーソナリティの紹介』という、会社には無益な話しで、しかも取材を受ける側にコスト負担がある。
さらに、取材日が数日後に迫っており、オファーを受けるかは即決する必要がある。
そして、雑誌の知名度は地をはう如く低い。というか知らない。

これは『取材』ではなく『悪徳商法的宣伝広告』だ。

雑誌名を検索してみると『当社が○○誌に取材されました』と喜びの声を上げる中小企業の社長がチラホラ。
恥を晒している行為に等しいネガティブ・キャンペーンだ。

これは詐欺同然の行為だが、『詐欺』を立証することはできないだろう。
このような手段で生計を立てるモノがいることは、世の中の歪みのひとつだ。

電話を受けた時点で『寄生虫』の目論見が読めていたので『当社が取材をお受けするかは事前に御誌の審査があり、取材許可が出る場合は取材費を1時間拘束辺り5万円いただきます』と決裂宣言をぶつけた。

友人の悪徳商法評論家にネタ提供してあげよう。