壊すのは簡単2008年07月12日 02時23分40秒

山本モナさんについて、複雑な想いがある。

お世話になっているラジオ局で、午前中に私が出演させていただく番組、午後はモナさんの出演する番組が同じスタジオから放送され、時折姿を拝見していた。

しかも同じ椅子、同じマイクを使う関係。
(と一方的に想っていた)

モナさんは2006年秋、人気報道番組の看板キャスターに採用された直後、スキャンダルで降番となり、しばらく活動自粛期間を経て、復帰の仕事がこのラジオ番組。

その後の活躍はテレビで姿を見ない日がないほどの破竹の勢い。

一度、つまずいた後の仕事は、力が入ってしまうものだろう。
あきらかにハイペースかつムチャをしていたと思う。

パーソナリティの売り方を誤っているとは感じていたものの、私がそんなことを言える立場にも環境にもない。

初対面では慎ましい第一印象を持ったものの、いつしか品のなさに引っ掛かりを覚えていた。
女版みのもんたを目指しているのだろうかと思うほど。

このままだとつまずくだろうなぁと、そんな矢先のスキャンダルだった。

彼女の肩を持つわけではないが、メディアの世界は混沌としていて、歩くのが難しい世界だと思う。
押し引きの微妙な加減が求められ、そして誘惑が多い。
尖らなくては存在が立たないし、尖りすぎると煙たがられる。
ギラギラ、ギトギト、ベチョベチョ、落とし穴や掌返し。
まっすぐに歩くことは簡単ではない。

私のようにメディアに不慣れな者は、常に発言に迷いが生じてしまう。
この問いかけには、どう返したらよいのだろう??
ビジネスの会話では迷いなく歯切れの良い発言ができるのだが、対メディアだと戸惑いだらけだ。
最近は開き直って好き勝手が言えるようになってきたが、私の性格はメディア受けが悪いと思う。

しかし、それにしても今回のモナさんのスキャンダルは救えない。
日本のおバカ国民が大喜びしそうな、かつ、自分の価値を磨耗させる愚かな行為だ。
同じ過ちをこうもマヌケに二度繰り返すことは救えない。

彼女がスポットライトを浴びる陰で、どれだけの人が地味な努力をしていたことだろう。

ビジネスの機会でも、こういうことは割りとある。

こういう残念なことは残念ながら救えないものだ。
本当に残念。