ネットカフェ難民の財布 ― 2008年07月01日 02時50分32秒
地下鉄の駅のホームで財布を拾った。
いや、はじめは財布だとは思わず、ゴミにしては不恰好な物体だなぁと、そんな印象。
ホームに駅員を探すが、誰もいない。
終電間近だったため、やむを得ず自宅の最寄り駅まで一次預かりする。
財布の中身は銀行のキャッシュカードや日雇い労働の伝票が多数、コンサートチケットの半券多数、お店のスタンプカード、インターネットカフェの会員証、ミュージシャンのファンクラブ会員証‥
現金は千円札が若干枚と小銭が少し。
鍵や印鑑や職場の食券のようなものまで。
表題で『ネットカフェ難民』としたが、財布の落とし主がそうかどうかわからない。
ただ、頭をよぎった言葉がそれだった。
健康保険証で年齢の確認ができたが、私とほぼ同世代だ。
この国は少し前まで世界第二位の経済大国などといわれていた。
この国は一体なんだろう。
落とし主にとって、とてもとても大切なモノなのだろう。
一刻も早く、落とし主の元に戻ることを祈っている。
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