ヒット2005年12月19日 02時02分17秒

1年2ヶ月前までは会社員でした。
業界ではそれなりに名の知られた企業の、それなりのポジションを任されていました。

野球に例えれば、観客の入った球場で試合をするチームのレギュラーでした。

あたり前のように打順が廻ってきます。
打席に立てばヒットを打ったり盗塁でかき回し、チームに貢献したりピンチを救ったりしていました。

私のヒットを様々な企業のお役に立てようと、今年の1月に起業しました。

起業して一番戸惑ったことは、自分の打順が廻ってこなくなったことです。
打席に立てば打てる、と思っていても打順はこないのです。

『今度、代打で使うから』というヌカ喜びで梨の礫なオファーはたくさんありました。
ほとんど観客のいない試合にも出ました。

腐らずに地味な筋トレだけは怠らず、打席に立てることをイメージしていました。

あるとき唐突にチーム(クライアント)のピンチの場面で、代打出場の機会を得ました。

チームの窮地で凡退の許されない場面、あらゆる面で追い込まれた状態で指名してくれた監督(社長)にはとても感謝しています。
ピンチを任されることは大好きです。

追い込まれても得意な球が来るまで待ちます。
とてもツライです。

そして、幸運にもヒット。
実力も否定しませんが、結果につながったのは幸運です。
今まで打ち慣れていたハズのヒットですが、特別なヒットです。

監督からも賛辞をもらいました。

これで、次ぎの打席も打たせてもらえる。
次ぎも頼むぞ。という大きなプレッシャーと共に。

※ このエントリーは2006年に公開したものです。